2014年3月14日金曜日

Pd-extendedの現行バージョンをPPC Macintoshで使う


Pd-extended 0.43.4 ubuntu ppc package apt repository

iBook G4の延命策としてSSDを入れたのに伴い,試験的にUbuntu 12.04を導入してました.

Ubuntuはaptのフロントエンドであるsoftware-centerやsynapticを完備しているので,基本的には欲しいアプリケーションは簡単にインストールできます.
(サウンドAPIは相も変わらずPulseAudio周りの癌っぷりが発揮されてますが…)

ただ,PowerPCという動作環境の都合から,aptの恩恵にはあずかり切れてません.
というのも,PowerPCコンピュータ向けに用意されているパッケージは今となっては限定的.Pure Dataもプレーンなvanillaバージョンしか供給されておらず,各種拡張機能がセットになったPd-extendedは入手できませんでした.Pdの公式リポジトリでも同様.

仕方がないので自前でBuildしました.


以下,やったことメモ


環境変数を追加

./.bashrc に SHELL=bash を追加(大文字$SHELLが指定されててコケたので)

synapticで依存ソフトをインストール

Fedoraでの例が載っていたので参考に.
Fedora — PD Community Site
これらに加えて,freeglut3, freeglut-dev, liblu1-mesa, libglu1-mesa-devとlibglewも追加しました.

Pd-extendedのソースコードを準備してmake

Pd-extended — PD Community Site
からSource codeを選択,Pd-extended_0.43.4-source.tar.bz2をDLしてきて解凍し,
$ tar -xvf Pd-extended_0.43.4-source.tar.bz2
$ cd Pd-extended_0.43.4/packages/linux-make/
$ make install && make package

一応パッケージ管理してインストール

makeが無事に通ると Pd-extended_0.43.4.deb ファイルができる.
t-wadaさんのこちらの記事に従って,自前のdeb置き場のapt repositoryを作った.
ローカルに置いたdebファイルをapt-get installでインストールする
こうするとsynapticでもPd-extendedが表示されるので,普通にインストールして完了.

半端な日本語化が嫌なら,環境変数を一時的に英語にして実行すればよい.
$ env LANG=en_US pd-extended



その他サウンドAPIまわりの面倒な設定など

・JackはPulseAudioと今のところうまく共存できてないので,PdではALSAをオーディオドライバとして選択.
・iBookは標準オーディオデバイスの入力がマイク1chのみなので,オーディオ設定画面で input を初期設定の 2 にしているとI/O errorが出る.1に設定すべし.
・初期状態でPCMがミュートだったりヘッドホンジャックを抜き差しすると全ミュートになったりと,PulseAudioとALSAの連携が微妙なのでたびたびミキサーの設定をチェックしてやる必要がある. alsamixer と savucontrol
・PulseAudioをアンインストールして運用すればJackも使えるし問題は出ないが,その場合はJackに対応していないアプリケーションから同時にサウンドを使えない.

とにかくすぐインストールできるパッケージが欲しい人用

自家製PowerPC-buildのapt repositoryをgithubに作っときました.今のところPdだけですけど.
$ sudo add-apt-repository 'deb https://github.com/mrabc-yoichi/powerpc-linux-repository/blob/master/ ./'
みたいな感じで良いんじゃないですかね.

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